保管していた次亜塩素酸水を使おうとすると、すでに使用期限が切れていたという経験はありませんか？殺菌・除菌目的で次亜塩素酸水を効果的に使用するには、使用期限を正しく守ることが大切です。また使用期限内でも、保管方法が悪いと殺菌・除菌効果が得られなくなってしまうことも。

 

そこでこの記事では、次亜塩素酸水の使用期限の長さや、期限切れの次亜塩素酸水がどうなるか、保管に関する注意点などを紹介します。次亜塩素酸水を効果的かつ無駄なく使用したい方はぜひ参考にしてください。

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次亜塩素酸水の使用期限の長さ

市販の次亜塩素酸水の使用期限は、開封後半年～1年程度の製品が多いです。しかし製品によっては3ヶ月〜半年程度と使用期限が短く設定されているものもあるため、購入前に表記を確認することをおすすめします。使用期限の長さは次亜塩素酸水の濃度や製法によって決まります。

期限切れの次亜塩素酸水はどうなる？

使用期限が切れた次亜塩素酸水は、殺菌・除菌効果が弱くなっている、またはなくなっている可能性が高いです。次亜塩素酸水は徐々に分解されていくため使用期限が定められており、次亜塩素酸水の殺菌成分で主成分である「次亜塩素酸」は酸性の状態で分解スピードが速まります。

 

次亜塩素酸水は弱酸性なので、速いスピードで分解されて次亜塩素酸が減っていくのです。次亜塩素酸水の塩素濃度が低くなって除菌効果がなくなることを「失活」と呼びます。

おすすめの保管方法や注意点

ここからは、次亜塩素酸水を長持ちさせるための保管方法や、劣化を防ぐための注意点を紹介します。

直射日光を避けて保管する

次亜塩素酸水は紫外線に当たると失活が進みます。強い直射日光に晒されると、高濃度の次亜塩素酸水でも数時間で失活し、殺菌・除菌効果が失われてしまう場合も。弱い紫外線でも影響を受けると分解スピードが上がってしまいます。直射日光の当たらない暗所で、遮光性のあるボトルなどに入れて保管するのがおすすめです。

涼しい場所で保管する

高温でも失活が進むので、冷所に保管することも大切です。特に夏は温度が高くなりやすいですが、35度を超えると急激に分解スピードが速くなってしまいます。長時間持たせたい場合は冷蔵庫に入れるのもおすすめですが、冷えた状態では殺菌活性を発揮しにくいと言われているため、涼しい場所で保管するか、使用時には常温に戻すと良いでしょう。

買いだめしない

直射日光や高温を避けて保管していても時間の経過とともに劣化していくため、使用期限を伸ばせるわけではありません。無駄になる可能性があるので買いだめはせず、パウダータイプで販売されている製品に関しては作り置きしないことをおすすめします。必要になる直前に購入または作るのがベストです。

有機物に触れさせない

次亜塩素酸水は有機物に触れて反応するとすぐ水に変化するという性質があります。そのため、有機物の付着した容器に入れると水に変わってしまい、殺菌・除菌効果が失われてしまうのです。できるだけ容器を移し替えず、また一度有機物に触れさせた次亜塩素酸水は再利用しないようにしましょう。

塩素濃度とpHをチェックして使う

有効期限が近く、まだ殺菌・除菌効果があるのか確認したい場合は、有効塩素濃度や酸性度（pH）を調べましょう。有効塩素濃度は残留塩素計で計測でき、酸性度はpH計を使用して購入後すぐの数値と比べて数字が小さくなっていれば劣化が進んでいる証拠となります。

次亜塩素酸水の使用期限・保管方法に気をつけよう

次亜塩素酸水の使用期限の長さと保管方法について紹介しました。各製品に記載された使用期限を守るのはもちろんのこと、「直射日光を避けて保管する」「涼しい場所で保管する」など保管方法に注意しないと使用期限前に失活してしまう可能性も高いです。

 

使用期限が切れた次亜塩素酸水や失活した次亜塩素酸水には、十分な殺菌・除菌効果がありません。この記事を参考にしながら次亜塩素酸水を効果的に使用してくださいね。